SOLO EXHIBITION

個展「ふね山のぼる - Components of the earth - 」
会場 無印良品ツルヤ安曇野穂高
   長野県安曇野市穂高2450-1
会期 2025年12月1日〜同月14日
作品写真:村越慧
「ふね山のぼる -Components of the earth-」

作品の素材となる粘土は、マグマや火山灰が固まった岩や、隆起してできた山々の鉱物に雨水が染み込み、朽ちて土となったものです。どちらも粘土となるまでには数百万年という歳月を要します。
粘土もいつかは、生命の痕跡と共に溶け、地球の奥深くへと浸透してマグマやプレートとなります。そしてまた地上に姿を現し、再び長い年月をかけて粘土となるのです。
山や河原で粘土を掘っていると、この土が太陽の光を浴びるのは何万年ぶりだろうか。岩石だった時代にはどんな生命が暮らしていのだろうかと思いを巡らせます。そんなことを考えていると、粘土は、膨大な記録を抱えて地球の輪郭と深層を行きかう旅人ように思えてきます。
本展では、太古を彷彿とする自然の造形や、生命の痕跡を乗せて旅をする「舟」をテーマとした作品を展示しております。また(一社)MSJのご協力をいただき、安曇野の土を用いた作品も展示しております。
「このほしの成分」を素材とした作品をぜひご覧ください。